楽譜どおり「ちゃんと弾ける」ことは大切だけど、もっと大切なことに気づいたお話

ピアノのレッスンをしていると、
毎回、生徒ちゃんたちとのいろんなやり取りがあります。

その中で、ちょっとグズグズモードになる子もいますよね。
たとえば、こんな気持ちが見え隠れする場面。

「難しいことはしたくないな」
「どうせできないし…」
「合格もらって帰らないと、ママに叱られるし!」

そして先生である私は「もう一回チャレンジしてみよう!」と声をかける。
けれど、なかなかその言葉が届かないこともあります。


その時、生徒ちゃんの心の中では…

実は、表には見えていないけれど、
心の中ではいろんな思いが渦巻いているんですよね。

「ちゃんとしなきゃ」
「怒られたくない」
「できない自分がイヤ」

そんな風に思っていると、レッスンは楽しくないし、
「音楽って本当は楽しいんだよ!」という思いは届きにくくなります。


実はそれを感じさせていたのは…私自身だった!

「この子を“ちゃんと”弾けるようにしてあげなきゃ!」
と、私自身が力んでいたことに気づきました😆

無意識のうちに、“できるようになること”が最優先になっていたんです。
“楽しむこと”よりも、です。


じゃあ、どうすればいい?

それは、
私自身が自然体で、ワクワクしながらレッスンすること。

私の在り方は、言葉ではなく雰囲気で、生徒ちゃんにそのまま伝わってしまう。
本当に、生徒は先生の鏡なんですよね。


気づいてからの変化

「こうしなきゃ!」を手放してから、
生徒ちゃんの表情がどんどん変わっていきました。

「もう一回弾いてみて」と私が言わなくても、

「もう一回弾いてみるね!」
と、自分から前向きな言葉が出るようになったんです✨

そうなると、“頑張って弾く”のではなく、
“弾くことが楽しい!”に変わります。

集中力も自然と高まり、
レッスン時間内でできることがどんどん増えてきました。


アドラー心理学の教えにも通じます

「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」

まさにその通りで、
私(先生)が変わると、生徒たちの様子がどんどん変わっていきます。

笑顔が増えて、空気も軽くなる。
“音楽を楽しむ時間”がそこに生まれてくるんです😊


大切にしたいこと

これからもレッスンでは、

「子どもの目になって見て
 子どもの耳になって聴いて
 子どもの心になって感じる」

そんな姿勢を大切にしていきます。

生徒ちゃん一人ひとりと、
“音を通して心がふれあう時間”をつくっていけたらいいなと思っています🌈